現在の住居が手狭になってきており、住み替えの検討をしなければならない状況になってきた。不動産価格、地価の上昇がニュースを賑わせている昨今の状況を踏まえると、購入にとって不適切なタイミングだろうという気持ちと、今後の金利上昇を鑑みると、早めにローンを組んだほうがよいという気持ちが混在している。
買う・買わないの判断はさておき、不動産購入について何の情報も持ち合わせていないので、不動産マーケットに最初の一歩を踏み出してみようという程度のモチベーションで不動産価格について実際に調査をしてみた。
昔住んだことのあるJR中央線沿線にまた住みたい気持ちがあるため、中央線沿線のファミリー物件について調査をした。
調査サマリー
調査内容は後述するが、サマリーは以下のとおり。
- (当たり前だが、)都心までの通勤時間と価格に相関。
- 都心マンションは、1億円超えが基本。都心人気と瀟洒な作りが相まって、価格が急激に上昇する。
- 最多価格帯は3,000 – 3,999万円。
- 都心までDoor-to-Door通勤で20-40分(中野駅-荻窪駅間)の物件は供給が少なく、50-90分(主に八王子エリア)の物件の供給が多い。
- マンションと戸建では、戸建のほうが若干割安感があるように感じられた。
- Door-to-Doorで1時間前後(50-70分)を狙うと4,500万円-6,500万円のレンジになる。これを25年住宅ローンで購入するとなると月々の支払いは187,249 – 270,470円。
調査内容
以下の検索条件で某不動産サイトで検索。手作業で情報の取得を行った。
- 中古マンション、中古戸建
- 東京都の中央線沿線
- 70-90平米の3LDK
- 築年数20年以内
目視で同一物件と思われる掲載は1件にまとめ、合計85物件が見つかった。公開されている住所をもとに私の勤務先(港区某所)までの通勤時間をGoogle Mapで調査した。
調査結果
価格帯別の物件数
最多価格帯は3,000 – 3,999万円であった。平均は6,261万円。最安値が1,780万円、最高値は22,800万円。
通勤時間別の物件数
都心までDoor-to-Door通勤で20-40分(荻窪-中野間)の物件は供給が少なく、50-90分の物件の供給が多い。八王子エリアの物件数が多かった。
通勤時間と価格での分布
(当たり前だが、)都心までの通勤時間と価格に相関。都心マンションは、1億円超えが基本。都心人気と瀟洒な作りが相まって、価格がエグいほどに上昇する。
通勤時間と価格での分布(1億円以上の物件除く)
上記の図表から1億円以上の物件を除いたグラフ。サンプル数が少ないので何とも言えない部分もあるが、戸建のほうが若干の割安感があるように思われる。
住宅ローンの支払い額目安
よくあるローンシミュレーターで金利を全期間固定1.84%、頭金、ボーナス支払い無しでシミュレーションした。
所感
ニュースで見る以上に不動産価格の高さを感じる。平均価格である6,000万円程度の物件を購入したとして、子育て世代はみな養育費用や学費を積立しつつ毎月20万円前後を住居費にどうやって充てているのだろうか。
とはいえ、今回は人気(だろうと思われる)JR中央線を対象に調査をしたため、より範囲を広げて他の沿線なども調べてみたいと思う。
データの取得にとにかく時間を費やしてしまったので、不動産サイトの規約が許す範囲でのスクレイピングなども検討したい。