自己居住用不動産の購入を検討しているが、どのエリアでどのような不動産を選ぶべきか非常に悩んでいる。賃貸と異なり、不動産購入は長期の居住を前提とするため、20-30年のスパンで考えるとライフスタイルの変化に伴い、家に求められる条件も変わってくるからだ。
ここ数ヶ月、不動産サイトを眺めたり、不動産屋に話を聞きに行ったり、購入体験ブログや書籍を読んだりしているが、物件選びの明確な軸が見つからず、検討が進まないまま時間だけが過ぎている。
具体的には以下のような変化があると考えている。
- 子どもが未就学の時期
- 子供部屋は必要ではない
- 自然が豊かな場所で暮らしたい
- 子どもが小中学生の時期
- 子供部屋が必要になる
- 友達を多く作れるような規模の大きな学校があるエリアに暮らしたい
- 子どもが高校生、専門・大学生の時期
- 学校の選択肢の多くや通学が便利なエリアに暮らしたい
- 実家から大学まで片道2時間弱の距離だった私は、長時間の通学が嫌で、結果的に授業をサボりがちだった。同じ思いを子どもにはさせたくないと感じている
- 学校の選択肢の多くや通学が便利なエリアに暮らしたい
- 子どもが社会人になったら
- 独立し子供部屋が不要になる
- 日本全国で使われていない子供部屋は沢山あるだろう。私の実家もそうだ
- 独立し子供部屋が不要になる
- 親の介護が必要な時期
- 実家との距離が近いエリアに暮らす必要がある
- 私と妻の実家は都心を中心に正反対の位置にあるのでどちらにも近い場所という選択肢が都心にしかない
- 実家との距離が近いエリアに暮らす必要がある
- 自身と妻の老後
- 車がなくても生活できるエリアに住みたい
- 戸建てではなくマンションに住みたい
そもそも、自分と妻の通勤時間や趣味的な要素も物件選択の重要なファクターになってくる。
条件を概ね満たすのは都心の大きな公園の近くの広いマンションになるのかもしれないけれども、当然そんなものには予算的には届かない。様々な物事に妥協を重ねつつ、自分が支払える最大値に近い住宅ローンを組んで選ぶというのも、苦しい。
地方で不動産価格が極めて安い場所に大きな家を買って暮らすという選択肢も考えたが、職場や実家、友人などの生活基盤や人間関係が都内近郊にあるため、あくまで現実逃避に過ぎず、実際的な解決策にはならない。
では購入ではなく、賃貸を選べばいいのでは、という話になる。ライフスタイルの変化に応じて住まいを変えるという選択。
正直なところ自分はこれまでずっと賃貸派であった。身軽に暮らせるのはいいし、住宅ローンを組むという重荷を背負うのも気が進まなかった。リスクも沢山ある。値下がりリスク(バブル崩壊の話は多くの書籍で読んだ)、天災リスク、欠陥住宅リスク、エトセトラ。
でも、子どもができて、購入にどうしても気持ちが傾くのだ。子どもが学校に通い始めるとそうそう引っ越しなどできないし、引っ越しだってそれなりに費用がかかる。自分の親を見てもローカルな人間関係が構築されていくと、腰が重くなるだろう。値下がりリスクはあるが、資産形成をしたい欲目も出てくる。
みな、このようなライフスタイルの変化をどのように捉え、物件選びに反映しているのだろうか。終の住処を探すというスタンスではなく、住み替えできることも前提に考えたほうがよいのだろうか。悩みは続く。