2024年3月、脱炭素エネルギー系をテーマに個別株を購入したことがある。地球温暖化が進行する中、日々の暮らしでエコな選択をすることも大事だが、現代社会で生活する以上、カーボンフットプリントを完全にゼロにするのは非常に難しい。技術の進歩による解決を応援したいと思い、これらの株式を購入することを決めた。
買ったまま放置していたが、現況の株価を振り返ってみた。
購入銘柄とその選定の理由
脱炭素エネルギーとして洋上発電や核融合関連の銘柄を選定して購入した。
- フジクラ
- 核融合炉の実証に取り組む米CFSにレアアース系高温超電導線材の納入を開始
- J-Fusionの会員
- 三菱重工業
- 核融合実験炉イーター(ITER)のための世界最大規模の超電導コイルであるトロイダル地場コイルを完成させたと発表
- J-Fusionの会員
- 北海道電力
- 古河電気工業
- 英トマカクエナジーの核融合炉に向けて高温超電導線材を供給
- J-Fusionの会員
- 出光興産
- J-Fusionの会員
- 三浦工業
- 量子水素エネルギーを利用した産業用ボイラの開発
- INPEX
- 高強度レーザーによる慣性核融合の実証を目指す、京都フュージョニアリングに出資
- 浮体式洋上風力技術研究組合に参画
- キヤノン電子
- 量子科学技術研究開発機構(QST)と基幹装置の開発
- 日揮ホールディングス
- 高強度レーザーによる慣性核融合の実証を目指す、京都フュージョニアリングに出資
- J-Fusionの会員
株価の変化
2024年3月13日に購入し、2024年8月26日の終値で比較。以下の通り概ね値上がりをしていた。日経平均が-2%下落している状況を鑑みると上出来であろう。
銘柄 | 3/13約定価格 | 8/26終値 | 株価変動 |
---|---|---|---|
フジクラ | ¥1,902.00 | ¥3,847.00 | 102.26% |
三菱重工業 | ¥1,196.00 | ¥1,822.00 | 52.34% |
北海道電力 | ¥737.80 | ¥978.70 | 32.65% |
古河電気工業 | ¥3,006.00 | ¥3,404.00 | 13.24% |
出光興産 | ¥964.40 | ¥1,081.00 | 12.09% |
三浦工業 | ¥2,975.50 | ¥3,327.00 | 11.81% |
INPEX | ¥2,054.50 | ¥2,144.50 | 4.38% |
日経平均 | ¥38,695.97 | ¥38,110.22 | -1.51% |
キヤノン電子 | ¥2,362.00 | ¥2,255.00 | -4.53% |
日揮ホールディングス | ¥1,434.00 | ¥1,288.00 | -10.18% |
株価の上昇は脱炭素への期待か?
特にフジクラは+102%と大きな値上がりをしていた。ただ、これはAI関連への期待(および決算への好感)によるものであり、狙っていた脱炭素エネルギーの実現の進展とは必ずしも言えない様子だった。
実際のところ他の保有株価が低迷している中、これらの株式は比較的好調であった。株価は未来への期待を表すという言葉も聞いたことがあるが、こういうテーマ投資って悪くないなと感じた。