(2024年9月6日追記:ポイントとクレジットを併用した取引も取りこぼしを確認したので追記)
私は日々の家計管理をGoogle Spreadsheetで行っている。そのため、PayPayの取引履歴をCSV形式で取得しているのだが、この出力(エクスポート作業)が意外に手間がかかるため、備忘録として方法をまとめておく。
PayPayの取引履歴のエクスポートが大変な理由
- PayPayには取引履歴を直接エクスポートする機能がない
- スマートフォンアプリ上での操作となるため、単純に取引画面をコピペするなどの力技も使えない
- PayPayのWeb版では取引履歴機能が提供されていない
どう対応するのか?
- 「履歴出力 for PayPay | PayPayをCSV出力」というAndroidアプリを利用する
- このアプリは、Androidのユーザー補助機能を利用して画面を読み取り、CSV形式で出力してくれる。技術的にはかなり力技の解決策だ。
- 個人開発者のtumucan氏が作成したもので、もちろんPayPayの公式ではない。動作保証はなく、利用には自己責任が伴うが、無料で提供してくれている開発者には感謝すること
アプリの利用方法
- アプリの利用方法については、「【超便利】PayPayの利用履歴をcsv形式で出力する方法」という良質な記事が参考になる
- Android端末を持っていれば「履歴出力 for PayPay」だけで作業が完結するが、iPhoneユーザーの場合は、MacでAndroid Studioをインストールして作業する必要がある
私のハマりポイント
実際に使ってみて注意が必要だと感じた点をいくつか挙げておく。
1. PayPayカードの取引が後から追加される
- PayPayカードの取引情報は、クレジットカードの仕組み上、取引が遅れて反映されることがある。そのため、例えば8月31日に8月分の取引を取り込んだ場合でも、後から取引が追加されることがある。このため、確定した取引情報として処理するには、しばらく時間を置いてからデータを取り込む必要がある
2. 「履歴出力 for PayPay」でのデータ取りこぼし
- このアプリを使用する際、データの取りこぼしが発生することがある。公式でもその点が表明されており、私も以下のような問題に遭遇した
- 一部の取引が取得できない
- ETCカードの取引
- 件名が長い取引
- 日付のみで時刻がない取引
- ポイントとクレジットを併用した取引
- 件名のみで金額が取得できない
- キャンペーン等で特別に付与されるPayPayポイントの取引
- 一部の取引が取得できない
- 今後もPayPay側の仕様変更などで取りこぼしが発生する可能性があるため、家計管理の精度を高めるためには、目視で取引のインポート結果を確認することが必要
3. 出金取引がマイナス表示される
- 出力結果のうち出金取引は金額がマイナスで表示される。私はGoogle Spreadsheet上でABS関数を利用して絶対値を取得するようにした
4. ポイント付与や残高移動などの出金以外の取引もインポートされる
- ポイント付与や残高移動など、出金以外の取引もCSVに含まれるため、フィルタリングや件名でのソートを行い、不要なデータは目視で削除する必要がある
慣れてくれば、それほど時間をかけずに家計管理用のCSVデータを作成できるようになる。