いつものようにはてブを巡回していると、テクノロジーカテゴリで面白そうな記事を見つけた。
[B! ダッシュボード] ダッシュボードデザインの実践ガイドブックとチャート・コンポーネントライブラリ(ベータ版)|デジタル庁
2024年5月と少し前に公開された記事ではあるけれども、耳目を集めはじめているのかもしれない。私自身、一時期、ダッシュボードの構築をしていたことがあったので、興味を引いた。
デッシュボードデザインの実践ガイドブックはPDFで58ページと端的にまとめられており、15分くらいで一通り読むことができた。奇をてらった内容は一切なく、オーソドックスに内容がまとめられていると感じた。読み通してみると、どれも「当たり前だよね」と思う内容ではあったけれども、ダッシュボード構築のアプローチを体系的に学んでいなかった自分からするといくつも発見があった。
以下、自身のメモとして、気付きがあったポイント。
「違いに気づける」、「比較対象を提供する」
ダッシュボードに載せるべき情報を選ぶ際の原則として「目的に則する」「分解できる」「違いに気づける」「鮮度が高い」の4点が挙げられていた。この「違いに気づける」という視点は自分に抜け落ちており、重要なポイントだと感じた。
ダッシュボードの目的にも依る部分はあるけれども、そもそもダッシュボードは日々アクセスしてビジネスの変化を把握するものである。単純に事実としてのデータを並べるだけではなくその変化に気づけることにある。
また、ダッシュボード設計の原則の中では「比較対象を提供する」という点が挙げられていた。これは「違いに気づけること」を実現するための一つの手法だと感じた。
具体な実装イメージは湧かないけれども対目標での達成率やYOYの比率などを出力したり、閾値を超えた値はハイライトするなどのアプローチがありそうだ。
「分解できる」「構造を伝える」
ダッシュボードのデザインにおいては最上位の情報から要素をブレイクダウンしていく、という観点が抜けていた。並列に要素を並べたり、複数のページのレポートを分割しがちであった。
これも誰が見るのか?というそもそもの要件に依るが、マネジメントに対して端的に表現する必要がある場合などにはこの原則を意識して構築したいと感じた。
カラーパレットは便利そう
BIツールのデフォルトのカラーパレットを利用して、割と賑やかな色使いになっていた。こういったカラーパレットをそのまま使うことで見栄えを良くできそうに思った。
とはいえ表示したい要素が6個以上あるケースも多々あり、この5段階のカラーパレットだと不足しそう。そもそも表示する要素が多すぎるということなのかもしれないが。
直近ではダッシュボードの構築の予定はないが、また構築の機会があった際にはダッシュボードデザインの実践ガイドブックを読み直したい。