少し前にはてなブックマークでホットエントリーにあがっていた「ゼロ秒思考」を1年続けてみた話という記事を読んで、数年前に、書籍「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング」を読んでいたことを思い出し、再び興味を持つ。以前に読んだときは、読んで終わりで著者の提唱するトレーニングはやっていなかったような気がする。
早速、A4のコピー用紙と黒のボールペンを用意して取り組んでみる。書籍の中ではまずは10日間は取り組んでみることが推奨されていたが、これは1週間くらいやってみた感想。
1分間では書ききれない/もう少し時間を取って書きたいなと思ってしまう
とにかく1分間で書くことを重視しているので、律儀に1分間のタイマーを設定して取り組んでみたが、実際のところ文章を書く手が追いつかず、書きたいのに書き終わらないことが多かった。サンプルとして書籍で紹介されている例の文章量は1分間で書き切ることは無理ではないかと感じた。
途中からタイマーは設定せず、なるべく短い時間で自分の書きたいと思ったことを書き切るというスタンスに変えて取り組んだ。
本当にくだらないことでも書き出すことで着手できることが多い
ゼロ秒思考に取り組んで効果を感じられたのは、タスクへの着手が早くなったこと。
自分は物事の着手が遅くなりがち。「なぜこのタスクに着手できないのか?」というテーマで理由を書き出すことで、失敗への恐怖や完璧を目指しすぎる癖が可視化できた。また「タスクの進め方はどうするのか?」というテーマで手順を書き出すことで、タスクを細かいステップに分割することができ、最初の一歩を進めることができた。
同じことを繰り返し書いてしまっていることが多かった
思考のループを抜け出すために、紙に書き起こして、考えを次のステップに進めるということもゼロ秒思考のコンセプトであると思うが、自分は書き出しのテーマ設計が下手で(同じテーマ、似たテーマで書き始めてしまう)、同じことを繰り返し書き出してしまっていることが多かった。
頭の中での思考のループが紙の上で再現されているだけで、時間の無駄であった。書き出しのテーマ設計を深堀りして、考えていくようにしたほうがよさそう。
エグい内容、自分の心情の奥底に関わる事項は紙に書いていくことが憚られる
誰も見ないから、思ったことをそのまま書く、書いた紙を保存するというルールが自分にとってはなかなか厳しいルールだった。家族もいるからひょうんなことから露見する可能性もあるし、カバンに入れておいても紛失したら恥ずかしい。1週間ほど経過した後にざっと書いた紙を振り返った後に、紙は全て破棄した。(破棄するにも大量の紙を手動のシュレッダーにかけるのもとても大変だった。)
特に最後のポイントがネックで毎日10分、10枚の紙に書き続ける・・・という習慣には至らなかった。とはいえ、自分の考えていることを全て紙に吐き出すという作業は悪いものではない。